遺稿集

川沿ひのこみち

 『清水良子歌集 川沿ひのこみち』清水良子著

2020年4月発行 46判 120ページ 非売品

 亡き妻へ捧げる遺歌集。

 日常生活からつむぎ出された、心打つ歌の数々。亡き妻の夫が草稿やノート、用紙の切れはしなどを集め、ささやかにまとめた。

 昨今の新型コロナウィルスによる社会情勢にありながら、改めて文化の大切さを感じる1冊。

 

友と語り川沿ひの道ふみ行けば黄菊白菊土手にまばゆし

席譲られ夫はにかみて座りたる真昼の車窓に紅葉映ゆる

クレソンの緑にしばし歩を止めて冬枯れの川辺に水音を聞く(本文より抜粋)


お元気ですか「あかしや」です

 『お元気ですか「あかしや」です』渡邉稔子著

2019年12月発行 A5判 150ページ 909円+税

 

 元祖・自然食レストラン「あかしや」を多摩市にオープンさせた著者。1980年代当時では大変珍しい自然食専門のレストランであったため、多くのマスコミの注目を集めた。
 著者は、食こそ人生をつかさどる基本と考え、お客様1人ひとりに合わせたメニューをふるまった。著者自身の人間性から多くの人でにぎわい、繁盛店となる。
 本書は「あかしや」でふるまわれた秘伝のレシピをおしみなく披露し、なぜ食が大事であるのかを改めて学べる貴重な1冊。息子の受験戦争を食で解決したり、お客様の体調を回復させたレシピは必見。巻末には「あかしや」の歴史にもふれることができる。


児童詩は花ざかり

 『児童詩は花ざかり』江口季好編著

2019年7月発行 A5判 70ページ 非売品

 

『日本子どもを守る会新聞』やNHKで連載していた児童が作る詩(児童詩)について、実際の添削例や指導法をまとめた1冊。全国の教員たちに支持され、多くの図書館に収められている本書は、大変貴重なものであるととに受け継がれている。


一本の白墨

 『一本の白墨 江口季好追悼集』江口さつき著

2015年6月発行 A5判 非売品

 

 亡き夫へ捧げる1冊。長年、東京の小学校で教鞭を執っていた江口季好氏。

 詩を愛し、子どもたちを愛した教育方針は、多くの教育関係者や教え子をはじめ、現在に至るまで影響は大きい。著者の代表的な詩「一本の白墨」や教育関係者、教え子、友人たちの思いを集めた1冊。


湖の別れ

 『湖の別れ 勝山俊介遺稿集』勝山俊介著

2009年11月発行 A5判 294ページ 3,000円+税(完売)

 

 本名・西澤舜一。1946年12月12日、旧制の東京高等学校(現・東京大学教養学部)在学中に18歳で日本共産党に入党。1958年6月、日本民主青年同盟から世界民主青年連盟本部へ書記局員として五年間、ブタペスト滞在。1963年3月、帰国後は日本共産党中央委員会勤務、国際部副部長、「赤旗」編集局次長、文化局長、幹部会委員を歴任。その間、宗教委員会責任者、人民大学講師、その他では全国パーキンソン病友の会千葉県支部長を10年間勤めた


消えた砲台

 『消えた砲台』山口栄彦著

1991年10月発行 46判 1,747円+税(完売)

 天皇の名の下に接収された土地、細菌戦を訓練する部隊。今はリゾート開発の進む南房総に生きた少年の記録。館山市長推薦。

 

朝日新聞 1991年10月9日掲載

千葉日報 1991年10月9日掲載

しんぶん赤旗 1991年11月25日掲載