立憲主義をテーマにマルクスとエンゲルスを読む

『立憲主義をテーマにマルクスとエンゲルスを読む』

市橋秀泰

2019年12月発行 A5判 216ページ 1,364円+税

 

マルクスとエンゲルスの『全集』から「立憲主義」という語句を含む発言をすべて洩れなく掘り起こした1冊


『経済』(新刊紹介) 2020年3月号掲載
『しんぶん赤旗・日曜版』(本立て) 2020年3月8号掲載
『新かながわ』(書評) 2020年3月22号掲載
『学習の友』(本の紹介) 2020年5月号掲載

 

(内容紹介)

 現在、憲法に基づいて政治を行なう立憲主義を守ろうとする市民と諸野党の共同に、共産主義者も参加している。しかし「そもそも共産主義と立憲主義は相いれない」という声も聞かれる。
 そこで、共産主義の第一人者であるマルクスと彼の盟友エンゲルスに遡り、彼らが自分自身の言葉として「立憲主義」という文言を使っている発言を2人の『全集』から全て洩れなく書き出した1冊。
 時系列順及び国ごとに配列し、それらの発言の脈絡を追跡しながら、彼らの立憲主義観、科学的社会主義(共産主義)における立憲主義の意義を明らかにする。「自由」、「人権」、「権力分立」などの文言が見られる発言も適宜織り込でいる。
 序篇では、2人の出生ないし活動開始以前の時代(17~9世紀初期)において、各個人の自由や尊厳を守るために憲法で権力を制限する近代立憲主義が英米仏各国などで成立してきた歴史についての発言をみる。本論では、2人が活動した同時代(19世紀中~後期)の課題に関する発言を青年期である1848~49年市民革命期、その後の順にみる。最終篇では、社会主義的未来社会論に関する発言をみる。
 現代日本の読者にわかりやすいよう、欧米諸国の当時の写真やイラストを全篇につけ、略年表を巻末につけた。彼らに違和感や反発あるいは共感、いずれを覚える読者にも参考となるよう、事実として2人が立憲主義に関して残した発言をあるがまま収録した。


ホロコースト 女性6人の語り部

『ホロコーストの現場を行く ベウジェツ・ヘウムノ』

大内田わこ

2018年6月発行 A5変形判 144ページ 1,667円+税

 

大好評『ホロコースト 女性6人の語り部』に続く、ジャーナリスト・大内田わこによるホロコーストルポルタージュ2弾。

しんぶん赤旗(日曜版) 2018年7月15日掲載

しんぶん赤旗(日刊紙・潮流) 2018年7月29日掲載

年金者しんぶん第346号 2018年10月15日掲載

 (目次より抜粋)

第1章 ここで何があったのか
最初の現場 / よみがえる記憶 / たった5人の1人 / ペテン演説で / 少年・臨時のクルー

 

第2章 最終解決とラインハルト作戦
ヒトラーの意で / 異常なほどのユダヤ人嫌悪 / 犯罪人が幹部に / 安楽死とは殺人

第3章 博物館・展示室案内
日本人学校の教師が / 初めての訪問時 / 父に連れられ / 展示室には / 貴重品の預かり証


第4章 絶滅拠点ヘウムノ
話題の映画で / 教会もナチスに / ジプシーやロマ人も / チェコの子どもたちも

 

 (内容紹介)

 ユダヤ人絶滅収容所の真実を知っていますか?
 ポーランドにはナチスがただユダヤ人を殺す、それだけのために建て計画が終わったら事実を隠すために、全てを取り壊した絶滅収容所があります。彼らは、そこで200万人のユダヤ人を殺しました。このひどい歴史がいまだに広く知られていないのです。ぜひ、案内したい。一緒に来てください。(本文より)

 本書は前著『ホロコースト 女性6人の語り部』に続く、大内田わこ氏によるホロコーストドキュメンタリーです。
 小学生上級生から読める、やさしい社会学本でもあり、大人が改めて平和とは何かを学べる内容でもあります。
 現在の日本のあり方、これからの日本について、私たちはどのように考えていけばよいのかを、ホロコーストを通して考えていきましょう。


ホロコースト 女性6人の語り部

『ホロコースト 女性6人の語り部』

大内田わこ著・写真

重版出来‼(2刷)

2017年7月発行・A5変形判・146ページ・1,389円+税

 

しんぶん赤旗(日刊紙) 2017年6月25日掲載
しんぶん赤旗(日曜版) 2017年8月13日掲載
女性の広場 2017年9月号掲載
全国革新懇ニュース 2017年9月号掲載
日中友好新聞 2017年9月25日(2427号)掲載
婦人通信 2017年10月号掲載

 

 しんぶん赤旗・日曜版の元編集長である大内田わこ氏は、現在、ポーランド・ドイツをはじめ、平和問題をテーマに取材活動を続けています。

 

(内容紹介)
 ナチス・ドイツの残虐性を現代の日本人がどれほど知っているでしょうか。
 戦争とは国家が扇動します。国民もおかしいと思いつつも、抗うことは難しいのです。
 ところが、本書に登場する女性6人の中には、当時のナチス・ドイツに負けてなるものか、このまま殺されてたまるものかと、厳しい現実を生き抜いてきました。

 

1話  ヘレナ・二ヴィンスカさんの紹介です。二ヴィンスカさんは母親とともに、アウシュビッツに収監されました。現在は、当時の現実を伝える語り部です。

2話 ベロニカ・ナームさんの紹介です。ナームさんは、ベルリンでアンネ・フランクセンターの責任者を務めています。アンネの生涯を伝えることで反戦の大切さを説いています。

3話 ステファニー・ビルブさんの紹介です。ビルブさんは、ドイツの国立博物館でアンネの悲惨な最期を語り、若者の意識を変えています。

4話 インゲ・ドイッチュクローンさんの紹介です。ドイッチュクローンさんは、ユダヤ人であるというだけで、戦時下のベルリンを逃げ惑う生活をしており、その実体験を語り続けています。

 

5話 マルタ・シャートさんの紹介です。シャートさんは、ナチス・ドイツに抵抗した女性たちの数々の記録をまとめた歴史家・小説家です。

 

 本書のテーマは過去のドイツの負の歴史を認識し、現在の日本はどうあるべきなのかを考えるものです。文字、文体などは小学生(上級生)から読めるようにしておりますので、年代は問いません。


『差押え ― 実践・滞納処分の対処法』(2刷)

中村 芳昭 (監修) 東京税財政研究センター

※現在、在庫切れです

2012年11月発行 A5判 398ページ 1,905円+税(完売)

 

毎日新聞 2013年2月26日、8月21日掲載
経済 2013年2月号掲載
しんぶん赤旗 2012年11月18日、2013年3月17日掲載

 

 元トッカン(特別国税徴収官)が一般向けに書き下ろした滞納処分の解説書。
 差押えへの対処法、分納、減免の知識、国税徴収法のあらまし、東日本大震災被災者の緩和措置も解説。中小零細経営者・団体・組合書記など滞納問題に関わる人へ、いざという時の常備書。


『マンガ蟹工船』(7刷)

小林 多喜二(著) 藤生 ゴオ(著)

白樺文学館多喜二ライブラリー (編集)

井上ひさし氏推薦

           2006年11月発行 A5判 183ページ 571円+税

 

 言わずと知れた『蟹工船』(小林多喜二)の初の漫画版。2008年の新語・流行語大賞で流行語トップ10に「蟹工船(ブーム)」が選ばれるなど、きっかけを作った本書は7刷を重ね、韓国語、スペイン語、フランス語などにも訳されている。

 

読売新聞 2006年11月17日掲載
毎日新聞 2006年11月7日掲載
しんぶん赤旗 2006年12月1日掲載
秋田魁新報 2006年12月2日掲載
東京新聞 2007年2月1日掲載
中国新聞 2007年2月8日掲載
日刊ゲンダイ 2008年6月5日掲載